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超大作映画「アバター2」なぜ日本ではヒットしなかったのか?

   

世界一のヒット映画

アバターの興行収入は、29億2,291万ドル。

一ドル130円とすると、379,978,300,000円になります。

3800億円ですね!

その続編、アバター2ウェイ・オブ・ウォーターは世界的にはヒットしていますが、日本ではもうひとつのような感じです。

なぜなんでしょうか?

CGを駆使した超大作映画

 

1・すごいぞ!アバター2

 

何がすごいかというと、製作費です。

アバター2ウェイ・オブ・ウォーターの製作費は、500億円以上です。

「『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の製作費は、ハリウッド史上最も高額なものの一つとなる、

3億5,000万ドル~4億ドル(約490億円~560億円)だと The Hollywood Reporter が報じた」

アバター1の製作費は、2.37億ドルだそうですから、当時の為替レートだと230億円ぐらいでしょうか?

日本円で換算すると、アバター2は1の倍の製作費です。

※ちなみに製作費か、制作費かどちらを使えばいいのか、迷いました。

答えはこれだそうです。

「制作」は芸術作品を作るときに使う言葉で、

「製作」は芸術作品でもそれ以外でも何か作品を作るときに使う言葉。

これだとその映画が「芸術」であるかどうかが問われます。

私の感想では、アバターのような映画はもはや工業製品のような感じに思われます。

テレビ番組は「制作」なんですが、芸術なんでしょうか?

普段映画を観ない人も見た映画

2・日本での苦戦

 

私はこの映画がヒットしているかどうか知りませんが、知らないということ自体がヒットしていないことを物語っているように思います。

例えば「アナと雪の女王」や「鬼滅の刃」などは、普段映画を観ない人も巻き込んで話題になり、人々は映画館に足を運びました。

それを上回る観客動員数を狙うならば、「アナと雪の女王」や「鬼滅の刃」を上回る口コミが起きなければなりませんが、それはないように思います。

じつはアバター2に日本での宣伝の時に、監督のジェームス・キャメロンの気にいらない事件があったそうです。

それは「イルカショー」です。

ある評論家が次のように述べています。

「公開前日本向けプロモーションが品川のAQUA PARKで開催され、イルカショーを見たジェームズ・キャメロン監督が立腹していたというニュースを受けて、

もうこの話題を避けて通ることはできないし、環境保全ではなく、エンタメに関わる人間側からも考えを発信しないといけないと思ったんです。

そして私はひとつの考えに辿り着いたんですよね。「日本はもっとイルカ漁や捕鯨について話したほうがいいと思う」って。

キャメロン監督が描いていたのは、自然に生きる動物と人間の理想の関係であり、飼育されたイルカと人間の関係は、作品に込められたメッセージとは相反するものだったと考えられます。

ジェームズ・キャメロン監督はヴィーガンとして知られています。日本では、完全菜食主義という意味合いで語られることが多いのですが、海外におけるヴィーガンは、動物愛護精神に裏打ちされていることが多く、動物由来のものは全て生活に取り入れない、徹底したものでもあります」

どうもキャメロン監督は、グレタ・トゥーンベリ女史に似た思想の持ち主のようです。

しかし、そういう環境保護派というのは日本人の目から見ると、じつに底が浅いように感じるのではないでしょうか?

アバター1が大ヒットした当時は、SDGsとか地球温暖化問題が台頭し始めた時でした。

そういうムーブメントがあの映画を後押ししたように思います。

しかし地球温暖化というのが「本当にあるのかどうかが科学的に検証し終わる前」に、地球温暖化でお金儲けしてやろうとする国家や企業が登場して本質が見えなくなっていると思います。

日本人の目から見ると西洋人の「SDGsとか地球温暖化」への問題意識は、底が浅いのです。

「地球を救おう」とか、上から目線なのです。

地球は人類が滅んでも存在し続けるし、人間に助けてもらわなくても平気です。

環境が変化することで困るのは人間の方なので、上から目線は滑稽です。

キャメロン監督ターミネーター2

3・CGが映画にもたらしたもの

 

私は映画の特殊撮影に興味があり、好きだったのですが、1980年代にCGが映画に持ち込まれ始めた時嫌な予感がしました。

その予感は当たったと感じていて、今の映画にはどこかにCGが使われています。

かつての特撮映画はミニチュアセットを造って、それが如何に本物に見えるかということに苦労したものでした。

でも特撮好きの目には、どこか偽物っぽい雰囲気がないと嫌なのです。

ちょうどそれは和菓子で本物そっくりの、盆栽とか作ってあるのを見る時の感情に似ています。

「これ本物そっくりですけど、食べられるんですよ」と、テレビなら必ず言われるあの感じです。

そういうミニチュアセットを造らなくていいとなると、特撮のインフレ化が進みました。

その感じは、江戸時代には砂糖が高価な調味料であったのと似ています。

明治以降に砂糖の価格が急速に下がっていったとき、お菓子には砂糖をたくさん使って甘ければいいんでしょ、みたいな安易な感じになった時期があったのではないでしょうか?

CGの多用は、甘すぎるお菓子に似ていると感じます。

日本が世界に誇る和菓子の芸術

 

まとめ

 

映画に革命をもたらしたCG技術

しかしそのお手軽さゆえに、映画を殺しているのかも知れません。

※アバター2は甘いだけで工夫のないお菓子みたいな映画?

特に読むべき記事

昔、SF映画はこうやって造られていた

私はウルトラマンの世代なので、映画の合成技術に関することが好きです。

ちなみに、当時の仮面ライダーには合成がほとんどなかったのでウルトラマンほど好きではありませんでした。

当時の映画フィルムによる合成技術を紹介します。

 
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