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第二回絶望的な未来、経済成長はもう来ないことがわかりました

   

2022年6月衝撃的なニュースがありました。

24歳の国税局の現役職員がコロナ対策持続化給付金の詐取容疑で逮捕されました。

しかしこの人が得た報酬は1000万円程度だと報道されています。

1000万円というのは年収333万円の3年分にしかなりません。

冷静に考えたら割に合わない犯行だと思われるのに、国税という安定した職にありながらどうしてこういう犯罪をしたのでしょうか?

そこには「裕福な老人に搾取される若者」という現代の闇があるのではないでしょうか?


前回の内容

21世紀は工業化社会から情報化社会へ

工業化社会時代のかんたんに儲けることができた発展途上国の市場が、地球上から無くなってしまったのです。

だから競争とか発展とかいうものができないことになります。

フロンティアはもうないのです。

そこで新しい形態の産業が生まれました。

それは既存の古いシステムの会社から、情報化された効率的な新形態の会社が市場を奪うような産業です。

これで大成功したのが、Amazonです。

AmazonはITを駆使して世界中から書店を駆逐しました。

これは結局、イオンが進出した地域の商店街を食いつぶして、地元の商店が無くなっていくのと同じ現象です。

中国の安い工業製品が日本の工業を破壊したのと同じです。

もはや発展する余地が無いので既存の産業を食いつぶすしかできない社会です。

amazonの倉庫 現代の奴隷?

 

1・発展しない世界で

最近最もヒットした工業製品は、スマートフォンだと言っても誰も反対しないと思います。

しかしスマートフォンは、洗濯機やテレビのようにこれまで全くなかった機能を電化製品で実現したものではありません。

スマートフォンは電話であり、カメラであり、音楽プレーヤーであり小さなパソコンです。

スマホが普及したせいで、固定電話もデジカメも、iPadも市場がなくなりました。

パソコンさえ買う人が少なくなっています。

つまりスマートフォンは21世紀型の製品であって、それは既存の製品の市場を駆逐してしまう性質を持つものです。

再度いますが、これはAmazonのやり方、イオンが進出した地域の商店街を食いつぶすやり方、中国の安い工業製品が日本の工業を破壊したのと同じです。

もう21世紀の社会には、まったく新しいコンセプトで新しい市場を創りだす工業製品は登場しないのかも知れません。

つまり新しい製品が登場してヒットする代りに、既存の何かが滅び去ることにしかならないのです。

若者はそういう「発展しない世界」に住んでいるということを感じ取っています。

2・絶望した若者の暴走

東京国税局の職員(24歳)が仲間と結託して持続化給付金の詐取容疑で逮捕されました。

他にも三重県の家族が持続化給付金の詐取で9億円荒稼ぎしていたというニュースがあります。

これらの手口は同じで、若者に詐欺の手口や申請のやり方を指南して、莫大なお金を集めていたものです。

つまり単独犯ではなく、犯行グループに賛同する多くの若者がこれに乗っかっていたということです。

少なくとも100人以上の共犯者がいます。

三重県津市でも同様の詐欺事件が起きて、こちらも全国に共犯者がいます。

なぜこのような詐欺の片棒を担ぐ若者が増えたのでしょうか?

じつはそこに意外な原因がありました。

セミナーで共犯者を集められる社会って?

 

 

3・進化したオレオレ詐欺

昔オレオレ詐欺と言っていたものは、今は特殊詐欺と呼ばれています。

そして電話による特殊詐欺を成功させるカギは、名簿にあります。

今犯罪者集団に対し売られている電話番号付きの高齢者名簿も「進化」しているのだそうです。

どういう進化かというと、値段の高い名簿では高齢者の電話番号だけでなく孫の年齢性別名前勤務先まで載っているのです。

そしてそういう名簿は、高齢者一件当たり「五万円」で取引されるそうです。

一冊五万円ではありません、高齢者一件当たり「五万円」です!

つまり名簿に100名の高齢者が載っているとそれは500万円の名簿だそうです。

それほどお金を払っても、ペイできるほど特殊詐欺は稼げるのだそうです。

そのような個人情報が満載の名簿の元はどこから来たかというと、意外にもまっとうな業者だそうです。

業者には高齢者向けリフォームや老人ホームがあります。

その業者自体はまともなのですが、そこの従業員にひとりでも情報を流してしまう人物がいると流出が起きるのです。

つまり今は、普通の人と、犯罪者の垣根がすごく低くなっているのです。

また特殊詐欺を行うグループもじつは暴力団関係者とか半グレが行うより、「普通の人」が行う場合が増えているらしいのです。

そういう「普通の人」は、特殊詐欺に引っかかる老人は孫に対して支払えるお金を持っている人だから、罪悪感が少ないという理屈だそうです。

貧乏な老人をだましているのではなく、裕福で孫に対して支払えるお金を持っている老人をだましても、罪の意識は少ないのだそうです。

そういう理屈がまかり通る背景には、「裕福な老人たち」がいるせいで若者が貧乏になっているという思いがあるのだそうです。

ここにも、Amazonのやり方、イオンが進出した地域の商店街を食いつぶすやり方に似たものがあります。

若者が夢を持てない、貧乏な理由は、「裕福な老人たち」がお金を独り占めしているせいだという感じ方があります。

だからそういう老人は若者の敵だから、お金をむしり取ってもかまわないのだと感じているのだそうです。

そのまた根底には、消費税の引き上げ・年金受給者を現役世代が負担している構図・医療保険の高騰などがあると思われます。

つまり、「裕福な老人たちに搾取される若者世代」という、対立の考えがあるのです。

そしてそれは、当たっています。

※老人は若者の敵

プリウス暴走母子死亡事故の犯人があれほど叩かれた理由

 

 

まとめ

 

東京国税局の職員(24歳)が仲間と結託して持続化給付金の詐取を行ったのも、特殊詐欺を働く若者グループと同じ構図があるのだと感じます。

政府がお金を独り占めしているから、若者が夢を持てない、若者が這い上がれない社会になっているという感じ方があるのではないでしょうか?

そういう下地があるからこそ、多くの若者が東京国税局の職員グループの誘いに乗ったのではないでしょうか?

そして「若者が夢を持てない、若者が這い上がれない社会になっているという感じ方」がある限り、若者の倫理観はますます希薄になって行くでしょう。

すなわちそれは、犯罪に気軽に手を染める人がますます増えることを意味しています。

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