第三回ヨーロッパではなぜ戦争がなくならないのか?日本人にはわからない事情
ゲルマン人の叶わぬ望み
ロシアがウクライナに攻め入って一年半が過ぎました。
この戦争は長期化し、二年以上続くとの観測が支配的です。
他にもヨーロッパ各地では、紛争一歩手前の状態にある地域が多数あります。
そうでなくても、世界各地で戦争を引き起こしてきたのはヨーロッパ諸国なのです。
このようにヨーロッパの人たちは、「戦争したくてしょうがない病気」にかかっていると言っても過言ではありません。
その真の原因は、ヨーロッパ各地に居住したゲルマン人の叶わぬ望みのせいでした。
・ゲルマン人があこがれた「洗練された文化や教養」
1.「ローマ/ギリシャ文化」
2.「ユダヤ教とキリスト教」
これらを融合させた「ヨーロッパ文化の成立」のための運動が、ヨーロッパのアイデンティティだというのです。
しかしこの見果てぬ夢が、ヨーロッパ人の精神を狂わせる原因となったのです。
これが「ヨーロッパ人が戦争したくてたまらない病気」の原因となっています。
1・オデッセイ
ゲルマン人が融合させたい「ローマ/ギリシャ文化」は堕落と享楽的な文化です。
一方の「ユダヤ教とキリスト教」は、禁欲主義で厳格な契約文化です。
このふたつは正反対で、それらを融合させることは「できません」。
こういう矛盾した願望を抱くとどうなるかという、好例があります。
名作SF映画の声が高い「2001年宇宙の旅(原題2001: A Space Odyssey)」では、木星へ旅する宇宙船ディスカバリー号の船内での様子が描かれます。
木星は非常に遠く、片道2年もかかるため乗員の多くは人口冬眠状態です。
その間、宇宙船を管理するのは2人のパイロットと、人工知能コンピューターHAL9000です。
しかしHAL9000は表向きの宇宙船の管理とは別の任務(命令)が与えられており、それは2人のパイロットにも告げることはできません。
極秘命令と表向きの命令を受けたことで、極限状態になった時、乗員の命と極秘命令のどちらを優先するかということで、HAL9000は悩みます。
その結果、人工知能コンピューターは気が狂って、乗員を殺してしまうのです。
HAL9000の悩み
ゲルマン人の見果てぬ夢は、これと同じことであって「矛盾した二つのものを融合させる試み」なのです。
享楽的な文化と禁欲的な宗教が両立する社会や文化など、誰が考えても不可能なことは明らかです。
そのため、ヨーロッパの歴史は禁欲的なキリスト教が支配する時代と、その反動の欲望的な時代とが交互に繰り返されることになります。
禁欲的なキリスト教が支配する時代の典型が、「暗黒の」と言われた中世です。
「暗黒の中世」はキリスト教の勢力が非常に強い時代でしたが、その中で「享楽的な精神」は消えたわけではありません。
ですから口では「禁欲だ」「清貧だ」と言いながら、キリスト教の僧侶は堕落していきます。
その堕落に腹を立てたマルチン・ルターらが宗教革命を起こし、そのころにルネサンス(王政復古)運動が盛んになります。
しかし、ルネサンス期にもキリスト教の勢力が急に衰えたわけではありません。
その結果、欲望と禁欲が奇妙に入り混じった状況が発生します。
それは芸術の分野で顕著になります。
ヴィーナスの誕生
2・女の裸
ルネサンスはローマ/ギリシャの文化に戻れということで、写実的な絵画が主流になっていきます。
一方で享楽的な題材も描かれるようになりますが、その最たるものが「女性のヌード」です。
しかしそれにはキリスト教会から、NGがでます。
そこで画家たちは、人間のヌードはダメでも他のならいいだろうと「知恵」を出します。
その結果できたのが、「ヴィーナスの裸」です。
ヴィーナス(ギリシャではアフロディーテ)は愛と美の女神なので、神なら裸でもいやらしくないという謎理論を造ります。
一度それでキリスト教会からNGがでなかったことから、それ以降「ヴィーナスのヌード」が量産されることになります。
有名な「ヴィーナスの誕生」はこういういきさつで生まれました。
やがてそれは拡大解釈され、最後には人間の女の裸が堂々と登場します。
ここでお考え下さい。
おかしくないですか?
愛と美の女神なので、神なら裸でもいやらしくないという謎理論で、キリスト教会に裸絵の制作の許可を求めた時、それにOKしたことが・・・
本来ならキリスト教会は次のように告げるべきです。
「おいおい、ヴィーナスなんてキリスト教とは関係ない異教の神じゃないか!しかもヌードなんて絶対ダメ!女性は聖母マリアで十分」
というのが、キリスト教の立場のはずです。
普通の宗教理論なら異教の神などとんでもないというはずです。
しかしキリスト教会は、異教の神を描くことを許してしまったのです。
それはなぜかというと、ヨーロッパの「ローマ/ギリシャ文化」「ユダヤ教とキリスト教」の両立という夢があったからでしょう。
もしこれが他の異教の女神であったなら(ヒンドゥー教の女神とか)、キリスト教会はダメといった可能性が高いです。
つまりヨーロッパでは、ローマ/ギリシャ神話の神はいつもOKという雰囲気があるとしか思えません。
絵画におけるヴィーナスの裸も、人間の女性の裸も見た目は同じです。
そこでこれらを区別する工夫が生まれました。
ヴィーナスとキューピッド(クピドともいう)はセットで登場するという暗黙の了解です。
絵があってそこに女性の裸が描かれていた時、単独ではエロいからダメなのですが、横に背中に羽根が生えた赤ん坊がいたならその女性はヴィーナスなのでOKということにしたのです。
でもこれって、姑息な手段だと思いませんか?
たんなる言い逃れだと思いませんか?
こういう姑息さをそうだと思わない異常さが、ヨーロッパの伝統になりそれは現代にも引き継がれています。
※ヨーロッパの常套手段 ルールをいじくる
エロくないエロくない
3・ヨーロッパの欺瞞
例えば日本の柔道がオリンピックで強かった時代、日本に勝たせないために「ルールの変更」がたびたび行われました。
日本柔道の上部機関として世界柔道連盟みたいなものが作られ、そこの白人幹部が多数決を使って自分らに有利なルールにしたのです。
その結果、日本柔道は勝てなくなりました。
バレーボールでも同じような「ルールの変更」が行われました。
最近ではフィギュアスケートで行われています。
日本が強くなったスポーツでは、同じことが何回も行われたことでしょう。
そもそもオリンピック自体が、欧州の貴族が中心となって復興させた古代ギリシャのスポーツ大会で、姑息な欺瞞に満ちたスポーツの祭典です。
オリンピック憲章では政治を持ち込まないとか言いながら、思いっきり政治が暗躍しています。
このようなヨーロッパの伝統的欺瞞・姑息さは、ヴィーナスの裸はエロくないといったことに端を発しています。
ガン見してもヴィーナスの裸はOK
ヨーロッパの伝統とは「京都人のいやらしさ」とよく似ていて、建前と本音が思いっきり乖離しているのです(京都の人、すみません)。
そしてヨーロッパ人は気〇ガイなので、そういう自分たちが正常であると本気で思っています。
ヨーロッパの伝統は「自分たちは禁欲的で品行方正」と言いながら、本質は「エロとカネと権力が大好きな享楽主義者」です。
それはヨーロッパ伝統の「ローマ/ギリシャ文化」「ユダヤ教とキリスト教」の両立という夢を捨てない限り、なくすことはできません。
「自分たちは野蛮人だ」と思ったことの反動で、自分たちこそ優雅で伝統あるヨーロッパ人だという誇りを持っているのです。
それは世界史の教科書を読めば、わかります。
キリスト教はキリストの愛を説く宗教ですが、それに従わない者は抹殺してもいいという傲慢な理論をも併せ持ちます。
古くは十字軍の遠征、スペインによるインカ帝国の滅亡。
魔女狩り。
奴隷貿易。
アメリカ大陸に移住した白人によるインデアンの虐殺、民族滅亡を謀る行為。
日本及びアジアへの侵略行為。
中東の石油利権をむさぼり、その恩恵を享受しておいて、地球温暖化の美名のもとに石炭石油発電の禁止。
それを諸外国に強要する。
原子力を開発して自分らがいちばんその恩恵を享受しておいて、突如手のひら返しで原子力発電の禁止。
「動物虐待、野蛮だ」という論理での、中国人韓国人の犬食の禁止。
同様の論理での、捕鯨禁止。
そうでありながらヒンドゥー教徒の牛食の禁止、イスラム教での豚食の禁止には触れない。
一方で菜食主義の流行というおかしな現象。
これらを見れば彼ら彼女らが、身勝手で「恥知らず」であるということが一目瞭然ではないでしょうか?
キリスト教を信奉するヨーロッパ人はこれを「キリストの愛」のように、正義の行為だと信じて疑いません。
そういう分裂した精神を持つからこそ、「共産主義」「拝金的資本主義(ユダヤ主義ともいう)」「ナチス的全体主義」のような世界に害悪をもたらす思想を発明できるのです。
「奴隷貿易」も同じ思想から生まれました。
キリストの愛はアフリカの黒人には届きませんでした。
そのような害悪思想は、まるでウイルスのように人々の思考に入り込み、入り込まれた社会を破壊します。
ベトナム戦争やカンボジアの大虐殺、天安門事件は、「共産主義」のウイルスが引き起こした大災害です。
そしてその病原体に自分らも感染し、ロシアの共産主義革命やウクライナ戦争の原因となっています。
もちろんそれは欧州の子孫である北米のアメリカやカナダも、その精神病を患っています。
日本も病原体に感染しています(中国やほとんどの国が汚染されています)。
カンボジアの大虐殺博物館
まとめ
冷静に考えたら、おかしくないですか?
欧米のすることって
反捕鯨運動で日本の商業捕鯨に激しく反対し、日本の捕鯨をさせないためにIWCという国際機関まで造りました。
その参加国に海のない国まで引き入れて、多数決で日本の捕鯨を禁止させたのです。
これがヨーロッパのやり方です。
急にゲイの人たちの人権を守れと言い出して、LGBT運動を始めて、自分たちだけでなくそれを世界の国々に強要しています。
ところがいちばんホモセクシュアリティを迫害したのはヨーロッパ人であって、それはなぜかというと旧約聖書の中にホモ的セックスを行うと神によって滅ぼされるという描写があるからです。
だからヨーロッパ人はゲイを迫害していましたが、一度ルネサンスと同じような精神的転換が起きると異常なまでに「LGBTの味方」になるのです。
それは強迫観念だから自分たちの中で収まらず、それゆえ他人に同じことを強要します。
その強要を彼らは、正義の行為だと信じ込んでいます。
自分らが行った「悪いこと」を、劣った黒人種黄色人種も絶対行ったはずだという気持ちがあるのです、その裏に。
それと同じ構造があるのが、地球温暖化防止運動です。
グレタ・トゥーンべリのような道化をジャンヌ・ダルクのごとく祭り上げるさまは、異常で滑稽です。
自分らがいちばん二酸化炭素を出しておきながら、それについては反省もせず地球温暖化防止運動を日本にも押し付けてきます。
日本も自分たちと同じように、電気自動車社会に移行しろと押し付けてきます。
これは柔道で勝てなくなったら、多数決でルール変更を行ったのと同じです。
しかもそういう行為を恥ずかしいと思わない。
ヨーロッパ人は気〇ガイなので、そういう自分たちが正常であると本気で思っています。
結論 真の世界平和実現に必要なのは、核兵器廃絶でもプーチン習近平の抹殺でもありません
世界に害悪をもたらす思想をウイルスのごとくまき散らす国々が正気になり、反省することです
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