あなたは大丈夫?オミクロン株で破壊される日本のアレとは?
これから始まる社会を知る
結論から言うと、精神主義の時代が来る可能性が高いということになります。
精神主義の反対は肉体主義で、精神主義とは中世ヨーロッパのような考え方が普通になる社会です。
日本でいうと江戸時代がそういう時代であり、それが転換したのは明治維新だったのです。
明治維新により、日本の江戸時代的なものが一掃されました。
私たちは、江戸時代的なもの、中世ヨーロッパ的なものにのなじみがありません。
それを知ることはこれから始まる社会を知ることで、とても大切です。
1・マンドラゴラ
映画ハリーポッターで、魔法学校ホグワーツの授業でマンドラゴラという植物の説明がありました。
覚えていますか?
「マン」ドラゴラというこの植物は、ニンジンみたいな形なのですが根っこの部分が人間そっくりなのです。
ニンジンで言うと、赤い食べる部分が人間そっくりなのです。
だから、「マン」ドラゴラというのです。
そして地中から引っこ抜くとすごい大声で泣き叫ぶので、映画の中でハリーたちは耳栓をして引っこ抜いていました。
じつは中世ヨーロッパには「魔法植物図鑑」とか「魔法動物図鑑」というような本があって、真面目にマンドラゴラのような植物が論じられていました。
見たことはないけれど、この世界のどこかにマンドラゴラやユニコーンが生きていると人々は信じていたのです。
日本でも浮世絵の美人を見ると、今の美人の基準からはかけ離れた、しゃくれあごの眼の細い女性が美女として描かれています。
今と美人の基準が違うとしても、あのような顔の人はいません。
つまり、浮世絵の美人とはその人の持つ理想の美人を絵にしていたものだったのです。
このように、江戸時代的なもの、中世ヨーロッパ的とは、現実的というより心の中に興味の中心がある社会です。
同じ題材セイレーンを描いてもまったく違う
2・昔に戻ろう
新型コロナ肺炎の流行は人々を家の中に閉じこめました。
旅行や運動もできなくなった結果、人々の興味は自分の内面に向かうことが多くなってきました。
その結果、これまで他の人が「この人は美人だ」という基準に合わせて、「自分もそうだと思いこんでいた」ことに気づきます。
関心が自分の内面に向かったために、自分の好みは本当はコレじゃないと気付き始めるのです。
そして氷川きよしさんのように、自分は女性が好きだと思わされていたけど本当は違うのかも?と気づく人も増えるでしょう。
作家の故堺屋太一先生によると、人類の美術の歴史は写実的なものと抽象絵画的なものの間を交互に繰り返したと言っています。
例えばギリシャ・ローマ時代はミロのビーナスのように写実的です。
そしてルネサンス期になって、ミケランジェロのダビデ像のように再び写実的になります。
それ以前の中世ヨーロッパでは、キリスト教の影響で平板的な絵が描かれていました。
ロマネスク様式と呼ばれます。
日本でも浮世絵のような絵が描かれていました。
それがヨーロッパではルネサンス以降に、写実的な画風になりました。
写実的な画風を好む社会は、現実をありのままに観察することが正しいという規範があります。
つまり科学的なのです。
現代社会が科学一辺倒なのは、中世ヨーロッパの反動で現実をありのままに観察することが正しいという所から始まっています。
しかしそういう社会では、心がなおざりにされる傾向が強くなり、やがてその反動が来ます。
いうなればそれは「反ルネサンス運動」です。
今始まっているのは、「反ルネサンス運動」です。
3・歴史は繰り返すか?
ルネサンスは「再生」「復活」を意味するフランス語であり、古典古代(ギリシア、ローマ)の文化を復興しようとする社会運動でした。
今度は中世ヨーロッパ的、あるいは江戸時代的な心を重視する社会にもう一度戻ろうとするムーブメントが起きています。
新型コロナで家に閉じこもり、内面を見つめる人々が世界中にいます。
今またオミクロン株で、外に出られなくなりました。
内面の旅に向かう人が増えるでしょう。
そして、氷川きよしさんのように「自分の本当にやりたかったこと」を発見する人が増えるのです。
それは「個性」の時代ではないでしょうか?
まとめ
ダビデ像が筋骨隆々なのはスポーツと関係があります。
肉体の理想像としてのダビデ像があり、それはスポーツと深い関係があります。
明治以降の日本でオリンピックを頂点とする競技スポーツが繁栄を極めました。
あれは肉体主義と写実主義、または科学万能主義が近い関係にあるからです。
これから急速にスポーツは衰えるでしょう。
東京オリンピック、北京冬季オリンピックが無観客で開催されるのはスポーツの衰えと無関係ではありません。
人口減少が世界中の先進国で起きていて、若者人口が減る社会ではスポーツは衰えます。
そして老人たちは、静かに自分の内面を見つめる時間を増やしていきます。
新しい「中世」が始まっています。
※昔はよかった・・・(どの昔?)
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