精神工学研究所

がんばっている人へ、がんばりたい人へ

*

あなたの知らない「常識のウソ」 凄い嘘がわかりました

   

先日の記事に読者の方の反響が

 

 

ありました。

「山西先生

ゴルフ行ってきました。

記事にあったペンホルダーパッティングについてですが

確かに、1.5m~2mのパットについては、

まっすぐ、かつ距離感を合わせることができました。

(カップインの確率は感覚的には倍ぐらいになりました)

ただ、それ以上の距離になると、距離が合わず

大きく振るため、右ひじが離れ、方向性が合わなくなりました。

まあ、1日しか練習していないので、

ペンフォルダーパッティングのやり方で距離を伸ばすのか

2mを超えたら他のやり方をするのか

練習や実戦(来年1月にコンパに行く予定です)で試していきたいと思います。

なにか良い方法があれば、教えていただければ幸いです。

今回は貴重な情報ありがとうございました。

今後ともご指導よろしくお願いします」(岡山県 川上さま)

この記事はゴルフをしない人でも、すごくためになりますので、

最後までぜひぜひ、お読みください。

 

ゴルフを知ると人生に役立つ

 

 

 

 

1・ゴルフの一番大きなウソとは?

 

結論から言いますと、

「ゴルフなんて止まっているボール打つんだから、かんたんだろ?」

ということです。

誰もこれを疑ったことはないと思いますが、本当に止まっているボールを打つのは簡単でしょうか?

例えばカエルは動いているものしか見えないそうです。

飛んでいる虫を見つけて、パクっと食べるにはその方が有利だからです。

また天敵である鳥も空を飛んで近づいてきますので、動きのあるものに注意している方が生き残れる確率が高くなります。

人間は猿から進化してきましたが、サルにしても動物性の餌や天敵は動くものです。

それが人間の神経系にも残っているはずで、すなわち人間は動くものに対して運動機能が効率的に働くようにできています。

ゴルフは動かないものを打つので、自分で運動系を働かせる必要があります。

ところがそういうことを考えるのは前頭葉であって、ここは運動野とは違います。

ゴルフは比較的高学歴な人も行うスポーツで、高学歴な人ほど学生時代「あれしちゃだめ」とか、「こうすべき」などと教師に教え込まれています。

高学歴な人が高学歴な理由は、教師の言うことを素直に聴いたからでもあります。

そしてゴルフの教えほど「あれしちゃだめ」とか、「こうすべき」などと言われることが多いものです。

それをいちいち思い出すのが高学歴な人なのですが、それを前頭葉で考えているとますます運動野が働かなくなります。

これがゴルフの難しさの原因になっています。

※動かないボールは簡単という「常識のウソ」

 

動かないボール打つのは簡単か?

 

 

 

 

2・どうすればいいのか?

 

 

パットの上達に必要なことを二つ言います。

 

・距離感の改善

もしあなたがゴルフをしたことがあるとしたら、グリーン上で次のような経験をしたことがあるはずです。

あなたはすでにカップインしていて、同伴競技者(たいてい友人)のパットを旗を手に観ているという経験です。

あなたはカップのすぐそばに立っています。

その時、友人が打ったボールを見た瞬間に「あ!これはいい感じ」とか、「これは強すぎ」とかわかったはずです。

そしてその感想は、かなり正確だったのではないでしょうか?

つまりこれって、他人が打ったパットが強いか適切か、あるいは弱いのか?、誰にでも見分ける能力があるということではないでしょうか?

自分が打ったパットを、自分がカップのところで見ていることができたならかなり距離感が良くなると思いませんか?

そこで、造ったのが「幽体離脱練習法」です。

 

まず練習用マットで、普通にパットします。

その後で一歩後ろに下がって、今自分がパットした様子をイメージします(この時自分の背中を見ている感じになります)。

次にカップのところに行って、自分がパットした様子をイメージします(この時自分の左側を見ている感じになります)。

ボールがいい感じに転がって、カップに入るまでイメージします。

次に自分の正面に行って、イメージします。

最後に自分の後ろ側に行って、自分がパットした様子をイメージします(この時自分の右側を見ている感じになります)。

そして最初の自分が一歩後ろに下がって見た場所、自分の背中が見えている場所に移動します。

そして一歩踏み出して、実際にパットします。

パットするのですが、その時パットする姿勢になった自分が半透明になっている様子をイメージして、後ろからその中に入るのです。

幽体離脱の反対イメージです。

そして最初に行ったように、普通にパットします。

自分がパットしている様子を四方向からイメージングしていますので、自分がしていることが他人事のような感じられやすくなっています。

これを繰り返すことで、距離感がつかみやすくなってきます。

コツは「自分がしていることを他人事のように見ている自分」を感じることです。

 

幽体離脱の反対

 

 

3・動いてるボールを打つ

 

温泉卓球という言葉がある理由は、卓球は超初心者でもある程度プレーすることが可能だからだと思います。

卓球台の広さとコートの違いはあっても、テニスも卓球と同じくバウンドしたボールを相手側に打ち返す競技です。

しかしテニスの方が難しく、意外にもテニスだと空振りすることがあります。

同じような競技なのに、卓球の方が簡単なのはなぜでしょうか?

理由はリズムです。

卓球はカンタンカンというような音がします。

最初のはカンは相手のラケットにボールが当たった音、次のタンは卓球台に当たった音、最後のカンはあなたのラケットに当たった音です。

この三拍子はリズムが取りやすく、それゆえこのリズムに合わせてラケットを振ればボールは打てるのです。

それに対し、テニスのリズムは人間の自然なリズム感より少し長い感じです。

だから空振りするのだと思います。

 

さて、ゴルフにおける大きな間違いの二つ目は、「人間の体が歯車とモーターで動くロボットみたいなもの」というものです。

ゴルフ指導者は、パットやアプローチの距離感は振り幅で調整しなさいと言います。

これを多くの人は信じていますが、本当でしょうか?

距離感は振り幅で調整しなさいと言うのは、歯車とモーターの機械であれば正しいです。

しかしあなたが「歩くのに一歩10秒で歩きなさい」と言われてやってみたら、すごく難しくて疲れるはずです。

歯車とモーターの機械であればゆっくり動くのも早く動くのも電圧を変えるだけなので簡単です。

ところが人体は筋肉と骨組みで動くようにできているので、実際は「ちょうどいい動く速さ」が存在します。

「ちょうどいい動く速さ」を外れると、とたんにぎごちなくなるようにできています。

距離感は振り幅で調整しなさいと言う教えは、この人体の仕組みを無視した考えです。

 

もし1メートルのパットを打つのに20センチの振り幅で打つのであれば、10メートルの時振り幅は200センチ必要になります。

しかし2メートルの振り幅で打つことは不可能です。

つまりどんなプロでも、実際は距離感は振り幅で調整しているのではなく、ヘッドの速さで調節しています。

そしてヘッドの速さを調節するというのは、リズム感です。

人間が動いているものに対して運動野が刺激されるのであれば、リズム感はその表れと言えるでしょう。

卓球の試合前の練習風景を見ていると、熟練したプレーヤーは無限にカンタンカンという打ち合いを続けているように見えます。

その時、距離はこのぐらいとか、振り幅はこのぐらいとか、全然考えていません。(最後に動画あります)

それでいて、正確に相手コートに打ち返しています。

この卓球練習の距離感をパットやアプローチに応用することで、考える必要のない距離感を養うことが「すぐに」できます。

 

 

・温泉卓球式パット練習法

練習用マットで、普通にパットします。

その時、カップとボールを結ぶ線上をピンポン玉が飛んでくるとイメージして、右手でそれを打ちます。

右手をペンホルダーの形にして、仮想のピンポン玉をはじき返してください。

カップからピンポン玉が飛び出してきて、あなたが打つボールの1メートル前ぐらいで地面に落ちて跳ねます。 と、イメージしてください。

跳ねたピンポン玉は、正確にあなたが打つゴルフボールのところに落ちてきます。

その瞬間にあなたはピンポン玉をカップに打ち返すのです。

これを繰り返します、するとカンタンカンという音がするとイメージできます。

このカンタンカンという音を頭の中でずっと繰り返しながらアドレスし、ゴルフボールを打ちます。

もちろんその時、「カンタンカンという音」の最後のカンでヒットするのです。

こうすれば距離感も方向も自動的にイメージできます。

 

この子は温泉卓球レベルではない

 

まとめ

 

 

自分はパッティングが下手だと嘆くアマチュアゴルファーは多いです。

しかしこういう人は考え違いをしています。

アマチュアゴルファーでドライバーを300ヤード飛ばせないでも、それが普通だと思うでしょう。

しかしパッティングに関しては、自分はグリーンに乗せたなら2パットでカップインしなければならないと思っています。

それができないから、自分を責めるのです。

本当は、100を切れないゴルファーであるなら、10メートルのパットを二回でカップインできると考えるのは甘いのではないでしょうか?

10メートルのパットをワンパット圏内に寄せるのは、ドライバーを300ヤード飛ばすぐらい難しいことだと考えた方が現実に近いのではないでしょうか?

そうでありながら、アマチュアゴルファーはグリーンに乗せたなら2パットでカップインできるはずだと無批判に考えています。

現実を正しく見るなら、10メートル以上のパットが残ったなら3パットで上がれば上出来だと思った方がいいのではないでしょうか?

「ゴルフは止まっているボール打つんだから、かんたん」というのがウソならば、グリーンに乗せたなら2パットでカップインできるはずだというのも幻想だと思った方がいいと思います。

卓球の試合前の練習風景(めっちゃかわいい女子選手 しかも巨に〇う)


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