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ロシアへの金融制裁は効果があるのか?

   

ウクライナ侵攻したロシアへの制裁として、

西側諸国は西側金融機関の使用を止める行動を起こしました。

最初はこのような金融制裁では手ぬるいと言われたのですが、じつは効果的であったことがわかりました。

ロシアの株式・通貨共に大暴落しています。

このままだと、ウクライナを占領したとしてもロシアの経済はボロボロになってしまうことが確実です。

この戦争に落としどころはあるのでしょうか?

この大統領で大丈夫?

1・SWIFT

金融機関同士が資金取引などに関するメッセージを交換するサービスSWIFTを使えなくしました。

これはどういうものかと言うと、「国境を超えた金融取引でその取引に関する情報をやり取りする仕組み」からロシアが排除されたのです。

しかも、ロシアの金融制裁に違反した金融機関もSWIFTから排除されることが決まっています。

お金の取引を禁止したわけではなく、その金融取引に関する情報のやり取りから外したということなのです。

しかし金融取引に関する情報がないと、それがどの取引に関するお金なのかわかりません。

結局、金融取引に関する情報のやり取りから排除することは、国境を超えた金融取引が出来なくなることと同じだったのです。

SWIFTは欧米のサービスなので、主にドルに対して使われています。

じつは中国やロシアにも同じようなメッセージを交換するサービスがありますが、ドルに比べると非常に額が少ないのです。

どうもアメリカやイギリスは、ロシアの軍事侵攻を予想して、対抗手段としてSWIFTの使用停止を計画していたと思われます。

SWIFTの使用停止は、欧米の金融機関や企業にもダメージがあるので、行われないだろうと思われていました。

しかし今回、早々とSWIFTの使用停止に踏み込みました。

その結果、ロシア経済の落ち込みがものすごく早く現れています。

つまり、効果的だったのです。

2・ロシアや中国の正体が見えた

なぜ西側の金融サービス停止がロシアの弱点となったのでしょうか?

これはロシアだけでなく、中国も同じ弱点を持っています。

なぜ弱点になるかというと、ロシアや中国は西側の経済システムにただ乗りすることで発展してきたからです。

※ロシアや中国は西側の経済システムにただ乗りすることで発展してきた

ブリックスという言葉をご存知でしょうか?

BRICsは、2000年代以降に著しい経済発展を遂げた4ヶ国を言います。

それはBブラジル、Rロシア、Iインド、Cチャイナ、とS南アフリカです。

なぜこれらの国が2000年以降に急激に発展したかと言うと、それは韓国を見ればわかります。

韓国の代表企業であるサムスン電子は、日本製の半導体製作機械、日本製の半導体材料でメモリーを製造して発展しました。

それらから日本製工業ロボットを使って、スマーフォンを製造して、世界中に販売して世界的な企業になりました。

日本の工作機械と工業材料を使えたから、サムスン電子は急速に大きくなれたのです。

もしこれが日本のように、一から素材開発、工業機械開発をしなければならないのだとしたら、少なくとも30年以上の時間が必要だったでしょう。

つまり韓国大発展の理由は、先進国の技術をただ乗り同然で使える環境にあったからです。

日本がなぜそれを許してしまったかと言うと、韓国の人件費が安いのでそれに目がくらんだ部分が大きいです。

Bブラジル、Rロシア、Iインド、Cチャイナが大発展できた理由も、韓国とほぼ同じです。

21世紀の製造業は工業ロボットが大部分を製作するので、熟練工を必要としなくなりました。

つまり工業ロボットが発展したせいで、製造業は人件費の安いところに敵わなくなったのです。

中国製の製品ばかりの100円ショップの商品の品質が高くなったのは、中国の製造業のクオリティが高くなったからです。

そしてそういう商品をなぜ100円で販売できたかと言うと、中国の人件費が日本と比べ物にならないぐらい安かったからです。

3・日本が苦しんだ分

日本は失われた30年という長い不況に苦しんできました。

その理由は、人件費の安い近隣諸国に工場を移してしまったことがあります。

人件費の安い韓国や、中国、東南アジア諸国に、国内工場を移転してしまったのです。

その結果、韓国や、中国、東南アジア諸国が工業製品の競争力をつけて、日本の高い人件費では太刀打ちできない状況になってしまったからです。

しかし、思い出してください。

韓国大発展の理由は、先進国の技術をただ乗り同然で使える環境にあったからです。

中国や東南アジア諸国の発展に理由も同じです。

そして東南アジア諸国やBブラジル、Rロシア、Iインド、Cチャイナも、先進国が創った既存のシステムをタダ同然で使えたから自前で造る必要がなかったのです。

中身が発展途上国の国が、一気に先進国並みに発展したのはこの「タダ乗りの仕組み」が使えたからです。

ところがそれに慣れたというか、それなしではじつは立ち行かないほど、Bブラジル、Rロシア、Iインド、Cチャイナはこの仕組みに依存した経済だったのです。

依存しているからそれを断ち切られると、たちまちのうちに息の根が止まるのです。

それが経済の血液である、お金の流れであればなおさらです。

これがSWIFTの使用停止で、ロシア経済が大打撃を受けた理由です。

まとめ

孫悟空の話の中で、お釈迦様の力の及ばないところまで孫悟空が飛んでいったと思っても、そこはまだお釈迦様の手のひらの上だったという一箪があります。

ロシアや中国も、じつは西側の技術力という力がなければ今の発展はなかったという意味で、まだお釈迦様の手のひらの上という感じだったのです。

韓国も日本の手のひらの上という感じです。

今回のロシア経済が大打撃を受けた事実を、中国・習近平は注意深く見ていることでしょう。

だから中国が台湾や尖閣諸島への侵略をあきらめるかと言うと、それは早計です。

私たちの常識が及ばないところに、共産主義独裁者の考えがあるのです。

プーチンの異常な行動を見れば、私たちの常識が及ばないことを忘れてはいけません。

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