新しい映画の創り方 革命が始まっています
2023/04/04
コンピューターの発達
映画の記録媒体がフイルムでなく電子媒体になったことで革命がはじまりました。
すべてが電気信号になったので、コンピューターとの相性がすごくよくなったのです。
ということで、コンピューターの発達が映画の発達に直結しています。
もうすぐ登場する新しい映画撮影の技術には驚きますよ!
フィルム時代の合成技術ブルーバック

1・ブルーなバックって?
映画フィルムの時代に革命的な合成技術が発明されました。
それは青い大きなスクリーンの前で演技をすることで、青いスクリーンの部分になんでも合成することができるようになりました。
例えばチャールトン・ヘストン主演で有名な「十戒」の中に、モーゼが奇跡を起こして紅海を真っ二つに割るという有名なシーンがあります。
あれに使われているのが、ブルーバック合成技術です。
航海が二つに割れるトリックは、巨大なプールの底の真ん中に細長い溝を作ってそこに水が流れ込むのをスローモーション撮影します。
それを逆再生したものを背景に入れているのです。
この映画は1956年に制作されましたが、この特撮は今でも有名です。
十戒の特撮に使われた特殊プール

2・ブルーからグリーンへ
なぜブルースクリーンしか使えなかったかというと、青にだけ感光するフィルムが使われていたからです。
そのため演者の衣装には青い色を使うことはできませんでした。
青い目の俳優の場合、合成に影響がでてしまうことがあったために顔のアップはできないという欠点がありました。
その後、デジタル合成になり、どんな色のバックでも使えるようになった時には主にグリーンが使われるようになりました。
なぜグリーンかというと、人の肌の色から最も遠い色だからとされています。
スーパーマンもスパイダーマンもバットマンも、青や緑のスーツではなかったの好都合でした。
デジタル合成が主流になった最近でも、グリーンバックが使われていますが基本的にはどんな色でもOKです。
どんな色でもOKどころか、最近ではすごいことになっています。

3・パソコンの進歩で
スマホのアプリで、撮影した画像を加工できるものがありますが、その中に自動で人物の背景を認識して「人物だけを取り出して加工する」ようなものがあります。
最近の画像認識技術では、もはやグリーンやブルーのスクリーンがなくても合成素材を抜き出すことができるようになっています。
その結果、すごい技術が生まれました。
グリーンやブルーのスクリーンの代わりに、巨大な液晶やLEDパネルを使って撮影するというものです。
そしてその巨大な液晶やLEDパネルには、ロケ地で撮影した背景画像を使います。
こうするとパネルから出る光が、現地で浴びる光とほぼ同じになるのでこれまで以上に自然なライティングができるのです。
また演者も、ロケ地に行かなくても実際の現場とほぼ同じ背景で演技できるので、演技が自然にできるようになります。
パネルに合成する恐竜やモンスターも映し出すことができるので、これまでは俳優の想像力に頼っていた部分がなくなります。
つまりスタジオ撮影が、舞台芸術のものすごく発達した大道具の中で演技できる感じになるのです。
なぜこれが画期的かというと、演者やカメラマンや照明や音声がスタジオから一歩もでることなく自然な撮影ができるようになることです。
そのため撮影に対する時間の節約になり、また経費の大幅な軽減になることが間違いありません。
かつて黒澤明監督は、完璧な夕日が撮影したくて、理想的な夕日が出るまで何日も待ったと言われています。
もちろん監督一人ではなく、演者やカメラマンや照明や音声も待たなくてはならなかったのです。
しかしこれとおなじことが新しい撮影技術を使うことで、スタジオで撮影できるようになります。
天候や時間に左右されなくなるので、朝のシーンでも夜のシーンでもいつでも好きな時間に撮影できます。
撮ったものが気に入らなければ、撮影条件同じで撮り直しもできます。
すでにハリウッドではこのような最新技術を使える巨大なスタジオが建設されているらしいです。
車体にLEDパネルの光が映りこんでいる

まとめ
コンピューターの発達で、これまで時間とお金がかかっていたロケ撮影が要らない時代が来そうです。
日本の映画界は、いつまでも気合と根性と情熱だけでやっていていいのでしょうか?
政府もこのような最新技術が使える巨大スタジオの建設に、補助金を出して後押ししないと日本映画はますます衰退するでしょう。
21世の黒澤が現れても、それだけでは日本映画は救えません。
読むべき記事
世界一のヒット映画アバターの興行収入は、29億2,291万ドル。
一ドル130円とすると、379,978,300,000円になります。
3800億円ですね!
その続編、アバター2ウェイ・オブ・ウォーターは世界的にはヒットしていますが、日本ではもうひとつのような感じです。
なぜなんでしょうか?
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