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小麦不足を引き起こす日本の農業の悲惨な現実とは?

   

ウクライナ戦争が引き起こした世界的な小麦不足、

価格の高騰が日本の食卓を直撃します。

そうでなくても、世界的に小麦の価格が上昇していたのです。

さらに原油の高騰は食料品の輸送費も上げるので、ダブルで価格に跳ね返ってきます。

日本の食糧自給は大丈夫なのでしょうか?

結論を言いますと「大丈夫ではない」です。

1・小麦価格の上昇

小麦は実に9割が輸入です。

去年夏、カナダとアメリカで高温、乾燥が起きたことで小麦は不作となり価格が上がりました。

それに加えて、ロシア・ウクライナの小麦が入手できなくなりますから、さらに値上がりすることが確実です。

先にも書きましたが、輸送費も高くなります。

つまり、値下がりする要素がどこにもないのです。

ラーメン・うどんは言うに及ばず、小麦粉を使うお菓子類も次々と値上げすることがわかっています。

それに伴い、なんでこれが?と思うものまで値上がりするでしょう。

2.意外な事実

先ほど「小麦は9割が輸入」と書きましたが、逆に言うと10%は国産の小麦があるということです。

10%とは、意外に多いなと思いませんか?

これに加えて、コメはほぼ100%が国産ですから。主食に関しては食糧自給は大丈夫そうに思いますね。

しかしさらなる国際的食糧危機や天候異変が続くならば、もっと国内自給できなければ大変なことになります。

もっと国内自給できないと、日本の将来はヤバイです。

ところが農産物の国内自給を阻む、意外なものがあるのです。

それは大ブームになった「あれ」です。

これができたことで、日本の農業の将来は真っ暗になったといっても言い過ぎではないと思います。

「あれ」とはなんでしょうか?

3・太陽光発電

私の住む地域は山間部ですが、市内には平坦な田んぼなどもあり、耕作地の形状はいろいろです。

効率の悪い斜面の畑もあれば、山間に比較的広い田んぼもあります。

東北関東大震災以来、太陽光発電が大ブームになりました。

日本中の田んぼや畑が太陽光発電パネルで埋め尽くされています。

これには農家の高齢化という事情もあります。

苦労してコメや野菜を作るのと、放って置くだけで発電して自動的にお金になる太陽光発電のどちらが楽かというと、断然太陽光発電です。

70歳を過ぎて跡取りもなく、コメを作っている農家は日本中多いのですが、楽な太陽光に乗り換えようとする人がこれからも増えることが確実です。

※太陽光に乗り換える農家は減らない


さて、素人目に考えれば、効率の悪い斜面の畑を太陽光発電にして、平坦で広い田んぼはコメや小麦をつくればいいのではないかと考えますね。

しかし、実態は違います。

私の住む地方でも、平坦で広い田んぼに太陽光発電所が建設されて、効率の悪い斜面の畑はお年寄りが細々と農業をしています。

なぜ、効率の悪い斜面の畑を太陽光発電にしないのでしょうか?

平坦で広い田んぼや畑を太陽光発電にしてしまうのは、もったいないと思いませんか?

そういう疑問が浮かぶと思います。

答えは銀行です。

平坦で広い田んぼや畑は地価が高いので、太陽光発電をするというと、銀行融資が降りやすいのです。

それに対し、斜面の畑の地価は二束三文なので、銀行は見向きもしません。

担保価値がないから、銀行はお金を貸しません。

こういう構造があるので、農業効率の悪い農地は残り、平坦な田んぼや畑は太陽光発電になってしまうのです。

農家の担い手が跡取りのいない70代になる現象はますます増えますから、日本の国内自給に適した農地はますます減っていきます。

これが日本の地方の現実なのです。

まとめ

太陽光発電というのは、目先のお金に釣られて大事なものを失ってしまう仕組みだと言わざるを得ません。

金の卵を産む鶏の話をご存知でしょうか?

原作ではガチョウだそうですが、金の卵を産む鶏を持っていた農夫が、一気に儲けてやろうと思いつきました。

そこで鶏の腹を割いたら大量の金が取れるはずだと思って、鶏を殺して腹を割きました。

しかし鶏の腹の中には金はなくて、農夫はせっかくの金の卵を得られなくなってしまったという話です。

大切な農地を太陽光発電パネルで埋め尽くしている今の日本は、金の卵を得られなくなってしまうのです。

今の価格の10倍の小麦やコメを買わなくてはいけない未来が待っているかもしれません。

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