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第二回普通の人が意外と知らない「お金儲けの秘密」があります

      2023/10/30

「「お金儲けの秘密」があります」の続き

 

この記事は2022年12月1日に書いた記事「普通の人が意外と知らない「お金儲けの秘密」があります」の続きです。

前の記事はこちら

 

前回の記事の概要は、70万円の予算で新聞チラシを発行してもその効果は驚くほど少ないというものでした。

特に高額商品では新聞チラシの効果は低いです。

どのくらい低いかというと、お客さんを一人引っ張ってくるのに必要なコストは10万円もかかるのです。

70万円の予算で新聞チラシ

1・新聞チラシひとり10万円

 

住宅販売のような高額商品では、住宅展示場にお客さんを呼ぶのに70万円の予算で新聞チラシを入れても来るのは7人程度なのです。

だから70万円÷7人で、一人当たり10万円もコストがかかります。

しかもそのお客さんは、住宅展示場に来るだけで家を買ってくれるわけではありません。

新聞チラシはスーパーマーケットの特売品を宣伝するには効果的ですが、住宅販売のような高額なものには適していません。

しかし以前には他の方法が無くて、効果が薄いとわかっていても新聞チラシを打つことをやめられませんでした。

ところが1990年代後半に、画期的な広告宣伝の方法がアメリカからやってきたのです。

その方法とは?

彼の手法もじつはこれです

 

2・今すぐ客はほっとこう

 

新聞チラシで集めたい住宅購入希望の見込み客は、今すぐに家が欲しいと思っている、かなり購買意欲の高い層です。

しかしそういう人は多くありません。

だからそういう層ではない人を集める方法がアメリカでは発明されていて、1990年代に日本に上陸しました。

その方法は小さい新聞広告を入れるという方法でした。

有名なものでは、「家はマダ買うな!」という方法があります。

これは家がいつか欲しいと思っている人に対して、家づくりの参考になる小冊子を無料であげるというものです。

「家はマダ買うな!」の他にも、「家を建てようと思っている人が知らないとヤバい7つの知識」とかいうものもありました。

とにかく、家がいつか欲しいと思っている人に対して読んでおかないと損をするかも?と思わせるタイトルを付けた小冊子を無料で配るのです。

そういう新聞広告を、小さい枠で出すのです。

小さい枠ですから、全県にアプローチしても3万円ぐらいでできます。

新聞広告は審査があって怪しいものは掲載されませんが、小冊子を無料であげるというのであれば問題はありません。

とにかくこうやって近いうちに家を建てたいが、具体的には何も決まっていないような見込み客を集めるのがこの方法です。

この方法を、ダイレクト・レスポンス・マーケティングと言います。

これは新聞広告だけに使えるという方法ではなく、あらゆるものに使えます。

ダイレクト・レスポンス・マーケティングは旧来の方法より何が優れているのでしょう?

犯罪を産み出した伝説の本と小冊子

 

3・効果測定

 

ダイレクト・レスポンス・マーケティングの優れているところは「どういう広告を打ったら」どういう反響があるかが即座にわかることです。

しかも低予算で行えます。

「家はマダ買うな!」と「家を建てようと思っている人が知らないとヤバい7つの知識」の二つの小冊子のどちらが反響が大きいかを、無料小冊子の応募数で見ることができます。

それを見れば、どちらのタイトルが優れているのかがわかりますので、反響の大きい方に絞ればいいのです。

このようにレスポンスを測定して、どんどん改良していけるのがダイレクト・レスポンス・マーケティングの優れているところです。

新聞チラシやテレビCMではこうはいきません。

これを日本に持ち込んだのが顧客獲得実践会を主催した神田昌典という人でした。

ところがあることがきっかけで、大好評だった顧客獲得実践会は終了せざるを得なくなりました。

そのきっかけとは、意外な「犯罪」だったのです。

意外な「犯罪」とは?

オレオレ詐欺を産み出した伝説の本

それがオレオレ詐欺です。

オレオレ詐欺以前の詐欺は、狙いをつけた被害者を詐欺師が手練手管で騙すという犯罪でした。

ところがオレオレ詐欺の場合、「不特定多数に電話をかけて」その電話の内容にひっかかった人が被害者になるというものです。

以前の詐欺は一度に多くの人をだますことはできないし、非常に手間のかかるものでした。

しかしオレオレ詐欺は電話さえあれば行うことができるのです。

しかもダイレクト・レスポンス・マーケティングの優れているところが仇になりました。

どういうことかというと、電話詐欺の内容をどういうストーリーにしたら騙される人が増えるのかを計測することができたという部分です。

オレオレ詐欺の場合、どういうことをどういう順番で言えば騙せるかという「台本」がブラッシュアップできるのです。

台本と電話番号が載った名簿を買うだけで、ベテラン詐欺師を超える技術が手に入るのです。

優れたダイレクト・レスポンス・マーケティングの方法を応用したオレオレ詐欺は瞬く間に広がっていきました。

そのためこれ以上優れた広告手法を知る人が増えたら被害が広がるということで、顧客獲得実践会は幕を閉じたのでした。

被害が広がるオレオレ詐欺

 

まとめ

 

ダイレクト・レスポンス・マーケティングのキモは双方向のやり取りができることにあります。

普通の新聞チラシやテレビ広告は一方通行でしたが、お客さんが反応できる仕組みを入れたダイレクト・レスポンス・マーケティングはお客さんの反応を計測できるのです。

計測できるからこそ、広告の内容を改良することが容易なのでした。

さて、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの力を最大限に発揮できる媒体があります。

それはインターネットです。

ネットはもともと双方向ですから、これにダイレクト・レスポンス・マーケティングを組み合わせると鬼に金棒です。

ということは、ネット詐欺は、非常に強力であるということでもあります。

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