たつき諒「私が見た未来」を信じる前にこれだけは読んでください
2023/12/03
たつき諒という女性漫画家が自分が見た予知夢が的中した
と評判になっています。
彼女は「大災害は2011年3月」と正確に東日本大震災を予言したとされ、一部では熱狂的なファンがいるようです。
2022年4月9日の新聞の一面に、たつき諒「私が見た未来」の復刻版発売の広告が載っていました。
しかし、このような予言めいた本を新聞が大きな広告で載せることは非常に問題があります。
ましてや内容は、富士山の噴火のような人々の不安を煽る内容なのです。
出版業界には、「ノストラダムスの大予言」で世間を妄動した前歴があります。
はたして、予知夢や夢占いは当たるのでしょうか?
そこには、大変危険なメカニズムがありました。
予言めいた本を新聞が大きな広告で載せる
1・予知夢を信じる理由
ネット上にあるご本人の証言によると、たつき諒氏は自分の観た夢を記録していて、それを漫画の題材にしていたそうです。
その中から生まれたのが、「私が見た未来」という作品だそうです。
それを見ると、大災害の記録だけでなく、近所の公園にあるトンネルの夢を見て、そこで殺人事件が起きたことを予知していたと語っています。
またロックバンドのQueenのボーカルフレディ・マーキュリーが亡くなることを5年前に予知していたとも語っています。
その他に、予知夢の特徴なども語っています。
しかしこれには「大変大きな問題」があります。
皆さんは「変性意識状態」をご存知でしょうか?
これは普通とは違う精神状態で、すごく簡単に言うと催眠術にかかった状態と同じです。
普通とは違う精神状態
そして(寝ている時に)夢を見ている状態というのは、非常に強い「変性意識状態」なのです。
催眠術にかかった状態が「変性意識状態」と言いましたが、「催眠術の非常に強いものが洗脳」です。
それで、ここからが大切なことなのですが、自分が見た夢を思い出している時「変性意識状態」になります。
ホストの悪用する「洗脳」テクニックにこれの応用がありまして、客の女性に自分が見た夢を語らせるという方法があるそうです。
女性が自分が見た夢を語ると「変性意識状態」になりますので、一種の催眠術にかかったようになりホストに依存するようになると言われています。
このように自分が見た夢を語るというのは、本当は危険なことがあるのです。
ここから考えると(可能性として)公園で見た殺人事件やフレディ・マーキュリーが亡くなる夢を思い出している時、「変性意識状態」になっています。
そしてそのような夢を見たことで、自分は予知が出来たんだと考えると、それを容易に信じ込みやすくなります。
なぜなら、自分が見た夢を思い出している時「変性意識状態」になっていますから、自己洗脳に陥り易い精神状態なのです。
ですから予知夢とか、夢占いというのは、自己洗脳状態になるから「絶対予知できる」という思い込みになりやすいのです。
これは他の占いであるタロットとか四柱推命とかにはない、予知夢とか、夢占いのヤバい特徴です。
なぜヤバいかというと、自己洗脳になるので本人が心から信じ込んでしまうからです。
たつき氏は自分が見た夢を思い出している時「変性意識状態」になる
2・富士山大噴火
「作中の予知夢は、5年か15年周期で実現することが多いことから、2021年の8月に富士山の噴火が起こるのではないかと噂されていました。」
とネット上に記述がありました。
しかし、2021年の8月に富士山の噴火は起きませんでした。
私が思うに、夢占いで火山噴火は予知できないと思います。
というのは、「なぜ火山噴火や津波や地震なのか?」と思うからです。
他の事より、こういうことの予知情報の方が圧倒的に多いのです。
「火山噴火や津波や地震」の予想は人々に大きな不安を与えるから、いつ起きるか知りたいと思う人は多いものです。
しかし、それは人間の都合に過ぎません。
「火山噴火や津波や地震」というのは地球にとっては、単なる物理現象に過ぎません。
風船を水道につないで、水をどんどん入れるとやがて裂けるでしょう。
風船のゴムの厚さが均一であれば、どこが裂けるかは確率の問題です。
火山噴火も地震も、水風船のどこが裂けるかというのと、規模は違いますが物理的には同じようなものです。
確率の問題であるなら、いつどこで起きるかは正確に予想できないのです。
そのような確率の問題を、予知夢や夢占いで予想でき(たらいいな)ると考えるのは、もし起きたら人々の生活がめちゃくちゃになるからです。
そういう不安を無くしたいという、人間側の都合によるものです。
しかし地球にとっては、人々の生活がめちゃくちゃになるというのは関係ないことです。
火山噴火が予知できるなら、他の物理現象も予知できるはずです。
たとえばサイコロをふって、どの目が出るかを正確に予知できるはずですが、そういうことをする占い師や霊能力者を見たことがありません。
サイコロをふって、どの目が出るかを正確に予知できるかを実験で検証すれば、誰の目にも予知があるかないか一目瞭然です。
ですからそういうことはしないのだと私は思います。
サイコロではなく、「火山噴火や津波や地震」であれば外れても言い訳がしやすいし、災害が起きなくてよかったねと許してくれやすいです。
3・だまされる人が多い理由
だまされる人が多い理由は、騙された人が多いからです。
大昔から占いのような「未来を知る技術」があって、それが文化の一部として承認されています。
文化の一部として承認されていると、結果的に詐欺のようなものであっても許されるのです。
例えばお正月におみくじを引いて、その年の最後に「ぜんぜん当たっていないじゃないか。おみくじ代返せ」と神社に文句を言う人はいません。
いたらおかしな人だと思われてしまいます。
しかしこれを正確に表現するなら、「だまされた」ことになります。
人間は未来がわかると人生がすごく楽になりますから、未来を知りたいと誰もが思いますが、占いのようなものは「外れてもしかたがない」と容認されています。
容認されているから、誰でも好き勝手に未来の予知を行っても非難されにくいのです。
そして偶然にでも当たったら、「本当に当たった」と称賛されます。
特にテレビとか出版業界は、「本当に当たった」占いや予知は、反響が大きく儲かるのでできるだけ大げさに宣伝しようとします。
今回のように、津波とか火山噴火とか不安を煽るもののほうが「商品価値」が高くなります。
ところがタチの悪いことに、それが外れても非難されにくい文化がありますから、テレビや出版業界はやり放題になります。
コロナもウクライナ戦争も予言していないノストラダムス
まとめ
多くの人は科学的な火山噴火予測や地震予知より、占い的なものを信じる傾向があります。
その証拠に本屋さんへ行っても、「確率の本」を見つけるのは難しくても、占いの本はたやすく見つけられます。
これはいつの時代も変わりません。
多くの人は小難しい科学より、お手軽な占いの方を信じたいのです。
そういう気持ちがあることはわかります。
しかし、お手軽な占いの方を信じたい気持ちが、人々の不安を煽るテレビや出版業界の「やり放題」を助長しています。
新聞の広告にでかでかと、「私が見た未来」の復刻版発売の広告が載ることは問題だと思います。
出版業界には、「ノストラダムスの大予言」で世間を妄動した前歴があります。
※気象庁の発表より漫画家の予言を信じていいのですか?
追加情報
小難しいですが、占いを信じてしまう心理を解説しています。
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